子供が引きこもりになる原因と、その後にやってはいけない家族の行動3選

不登校 引きこもり

・子供の引きこもりを直したい。
・でもどうすれば良いのか分からないから、その答えが欲しい。
・そもそも引きこもりになった原因って何?
こういった疑問に答えます。

この記事を書いているのは、
引きこもり経験者(半年以上社会との関係を絶っていた時期がある)
現在は準引きこもりで専門校3年の不登校「_511kuku」です。

引きこもり経験者として、色んな方の参考になればと思います。

子供が引きこもりになる原因


子供が引きこもりになる原因は様々です。不登校から自然な流れで引きこもりになったり、ゲーム依存や、うつ病、人間関係の破綻による人間不信、などなど。

そもそも引きこもりとは厚生労働省によって定義されており、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」という感じで、なかなか厳しい条件なんですよね。

また、「趣味の用事のときだけ外出する」などは「準引きこもり」「引きこもり予備軍」と呼ばれています。

さっそくですが、僕の経験談を語ります。

僕は小4から不登校です。不登校になった原因は「ただの怠け」です。人間関係もなかなか良く、不登校になった後も、みんな優しく接してくれる、そんな平和な小学校でした。そんなみんなの優しさあってか、不登校になった後の小学校生活はなかなか楽しく、出席率も50%くらいあったと思います。

ですが中学に上がると同時に、一切行かなくなりました。理由は、環境の変化。学校が変わるので、知ってる先生が一人もおらず、2クラスだった同学年がいきなり6クラスに増え、人嫌いが発動して一気に行く気が失せました。

引きこもりになってきたのはこの頃です。

中1の頃は月に1回ほど、机に溜まったプリントの回収に呼び出され、担任の先生が卓球部の顧問だったこともあり、たまに貸し切りの体育館で卓球をしていました。
ですがその回数もだんだん減っていき、中2の夏頃には完全な引きこもりになっていました。

家では常にゲームとニコニコとyoutubeの生活です。
その頃はお小遣いも少なく、趣味で外出するような事もありませんでした。

半年以上も家から一切出ず、倒れなかったのは奇跡ですね。あの頃は食べる量が今の2倍くらいだったからでしょうか。

ま僕の疑問は置いといて。

僕の場合、不登校の延長線、ゲームとインターネットの依存、そしてちょっとの人間不信で引きこもりになりました。

こんな感じで、引きこもりとは、何かきっかけがあって突然なるというよりは、長期的な何かがあってだんだん引きこもりになっていく、というのがほとんどだと思います。

さてここまでドヤ顔で言いましたが、はっきり言うと

「あなたが悩んでいる引きこもりの原因なんて僕にはわかりません

僕が引きこもりになった原因は、そりゃ本人なんでわかります。
ですが、この記事を読みに来てくれた、引きこもりで悩んでる人達が何を原因に悩んでいるのか、さっぱりわかりません。

僕よりも、この記事を読んでいるあなたの方がよっぽど状況を理解しています。
なので僕は下手に口出しできません。

そこで、どんな引きこもりであっても当てはまるであろう注意事項と、やってはいけない家族の行動、を書いておきます。

子供が引きこもりになった時にやってはいけない家族の行動 3選

1.無理やり外に連れて行く

引きこもりになった人は、家の外の世界が嫌い。または家の中でできる何か(例えばゲーム)が外の世界よりも興味を引く。という状態なのです。

そんな人が、無理やり外出させられて、何をどう感じ取ったら「また出かけよう」って気持ちになるのでしょうか。

ただ外出してほしいだけなら、その人の興味を引くような事をちらつかせて、本人から出かける気にさせる方が、まだ未来があるでしょう。

ですが僕が言った方法も、無理やり外出させた場合も、準引きこもりになるだけで、根本的な引きこもりの解決にはなりません、なんなら逆効果で、引きこもりが長引く可能性すらあります。

2.時間が解決してくれる、と放置する

先程、無理やり外に連れて行くのは逆効果と言いましたが、逆に「本人の好きにさせよう」と放っておくのも普通に危険です。

親や家族が普通に接してくれるのは本人にとって理想であり、逃げ道です。

理想のマイホームに居る間、学校や仕事のことから目をそらし、趣味に没頭するようになります。

学校や仕事に行けと言われず、なんのお咎めもなく趣味に没頭できる。そんな、人間にとって理想の空間を作ってどうするんですか、間違いなく長引きます。

3.本人がネガティブになるような言動をする

これは言わずもがなかもしれませんが、親や家族からすれば大丈夫だろうと思うようなことでも、本人のとり方次第でネガティブな言動になることがあるよ、という注意です。

2つ例を出します。

「過剰な期待を寄せる」「なぜ学校や仕事に行かないのかを問う」

以下具体例です。

例えば、親や家族が、「旅行に行こう」や「昼ご飯は給食食べに行って」などと何気なく言ったとします。
一人だけ留守番するのもいやですし、昼ご飯抜きもつらい、子供は仕方なく従うしかありません。しかし、これらに行けた場合、「旅行のためだったけど外出できた」「学校に給食の時間だけ登校できた」など、本人がやっとの思いでできたことを、親や家族は、「行けたじゃん、じゃあ次は…」と一回できただけで、次もそれができると、さも当たり前のように新たな課題を出す。

こういうのは本人からすれば相当しんどいです。

ただ褒めるだけならいいのに、「じゃあ次は…」と言われても、最初の課題で疲れ切っている状態です。さらに「全部最初から」のような絶望感を覚え、確実にやる気を失います。

こういう何気ない期待が、気づかぬ間に本人を苦しめています。

学校や仕事に何故行かないのかを問う、という行為もネガティブな思考になります。

質問してる側は、「何か原因があるなら解決してあげよう」という感じで、前向きな考えを持って質問していると思います。ですが問われている側は、質問されているというより、責められているように感じてしまいます。

「何故学校や仕事に行かないの?」と実際に聞かれたら、根本的な理由よりも、
「親や家族を困らせているという罪悪感」や、ちょっとした考え方の違いで「自分は家族とは違う」「普通じゃない」「自分の事を誰も理解してくれない」といったネガティブな事が頭に残ります。

ですが本人から話を聞くことが脱引きこもりに一番の近道なので、時間をかけてゆっくり接していき、話しやすい環境を整えていくしかありません。

引きこもりに一度なったことがある僕がアドバイスです。

引きこもりの本人が、「あなたや家族に何をしてほしいのか」を引きこもりの視点になって考えてみてください。

人間というのは、自分のことを理解してくれる人が1人身近に居るだけで、だいぶ救われます。

では、以上です。
ここまで読んでくださりありがとうございました。