不登校になって一日中ゲームしてるのが心配、どうすればやめてくれるのか

不登校

・不登校になって一日中ゲームしてるのが心配。
・不登校の原因がゲームなら、どうすればやめてくれるのか?
・復学させるために親は何ができるのか?
こういった疑問に、不登校が長引いた僕が、「あの時親にどうしてほしかったのか」を子供視点で答えます。

この記事を書いているのは、不登校歴約8年
現在進行系で絶賛不登校の高校生「_511kuku」です。

そもそも「ゲーム」は悪いものではありません

結論として、ゲームは悪いことばかりではありません

「ゲームは目が悪くなる」や「ゲームなんて時間の無駄」など、マイナスなことばかり注目されがちですが、プレイしてる本人にとってプラスになることも多々あります。

具体的に言うと、ゲームに出てくる漢字や英語はいつの間にか覚えていたり、攻撃のダメージ計算による暗算能力向上、対人戦ゲームでは反射神経や判断能力が強くなったり、RPGなどではストーリーの予想などで想像力も広がり、ゲーム内で知り合った人たちと何年も遊ぶ仲になる事もあります。

子供は、好きなゲームに出てくる事なら自然と覚えますし、自分から進んでやります。その子にとってプラスになるということにおいては、不登校でゲームばかりしているという行為は、学校に通って勉強をするということに匹敵、なんなら本人にとってしたい事な分、学校に通う以上のプラスになるかもしれません。

「ゲームをしてる最中に話しかけたら、機嫌が悪かったり暴言を吐かれたりした」

こういった事を経験されて、ゲームに対して悪い印象を持っている方もいると思います。これに関してはゲームの悪いところです。ですがこれは反抗期の一種で、人間が成長していく過程において、ほぼ必ず通る道です。

暴言を吐く理由の9割は、プレイしているゲームで苛ついてることに対してで、1割は機嫌が悪い時に話しかけられたことに対してです。要するに八つ当たりです。

自分も過去に、スプラトゥーンというゲームで弱い味方に苛ついていた時、わざわざ機嫌悪いですよオーラを出しているにも関わらず、話しかけてくる親に対して暴言を吐いていた時期があります。(小学生の時の話です)

そういう状態の時、本人はとある問題に直面しています。
「最初は楽しかったけど、時間が経つにつれて飽きてきた、でも『これまでやってきたのだから』と義務感でプレイしてしまい、ストレスが溜まる。」このような問題です。

「やめればいいじゃん」普通はそう思います。ですが、実は楽しくもあるのです。ストレスが溜まるような事も多々あるけど、たまに訪れる気持ちいい瞬間が楽しいのです。更に最近のゲームは「古参プレイヤー」というだけでやめにくくなり、そこに課金までしていればもっとやめにくくなります。俗に言う「ゲーム沼に浸かる」ということです。

「ストレスが溜まっている」と理解していてもやめられず、とりあえず色んなことにイライラをぶつけて、ストレスを発散しようとします。

例えば対人戦ゲームだと、自分より戦績が低い味方に対して「味方雑魚すぎ」と言ったり、自分を倒した相手を罵倒したりなどなど、もちろんボイスチャットやゲーム内チャットなどで相手に直接伝わるような事はしません、あくまで独り言です。
(話し相手が居るわけでもないのに暴言を吐いていたりするのはこういうことなんですよね)

このような感じでイライラした状態の時に、親が話しかけてきたら…抑えが効かなくて強く当たってしまうことがあります。ですが時間が経てば自制心が強くなり、いつの間にか八つ当たりはしなくなります。

時には物にも当たります、よくあるのは「台パン」や「コントローラーを投げる」などですね、自分も一度、コントローラーをふかふかのクッションに投げたことがあるのですが、ものすごい勢いで跳ね返ってしまい、危うく何かしらに当たって壊れるところでした、こんなことがあり、それ以降物には当たらなくなりました。

物に当たるということは基本的に一度やったら無駄な行為だと分かり、二度としなくなります。ですが、独り言ということにして人に暴言や文句を吐くのは、癖になる可能性が高く、危うくやばい人が出来上がりかねません、やめさせた方が良いです。

不登校の原因がゲームなら、どうすればやめてくれるのか

結論として、ゲームが原因で不登校になったのなら、やめさせるのは不可能であり、強制的にやめさせるのは危険です。両立させることを目標にしましょう。

ゲームが原因で不登校になった場合、その子にとっては「ゲームが全て」です。

つまらない学校よりも楽しいゲームを取ったのです。そんな子がゲームをやめることはほぼ無いでしょう。やめたとしても、ゲームより面白いことを見つけただけであって、復学することには繋がりません。

ゲームを没収し強制的にやめさせるという行為もあまり効果がありません、何故ならその子は一度、「学校はつまらない」もしくは「嫌い」と認識しているからです。奪われたところで学校に行くという気持ちにはなりません。

実体験を話します。

僕の場合、ゲームやPCを何回も没収され、「学校に行ったら返す」と言われていました。

ですが僕は、親が仕事に行った瞬間を見計らい、家中探し回って毎回15分以内には見つけていました。そして昼の間遊び尽くし、親が仕事から帰ってくる定時の1時間前には、絶対にもとの隠し場所に戻すようにしていました。

隠し場所に戻す時、毎回必ず親が隠した通りの向きや、裏表を調整して戻すようにしていました。こういう悪知恵もあったからなのか、それとも単純に「見つけられているかどうかの確認」を親がしていなかっただけなのか、今となっては親も覚えていないと思うので、分からないのですが、親に奪われた次の日には見つけていたのに、案外ばれなかったです。

たまに親が仕事から早上がりで帰って来て、ゲームをしてるところに鉢合わせする時がありましたが、その日の寝てる間に隠し直されて、次の日の朝には見つける、といったループをしていました。(小学校4年生~6年生の頃の話です)

このように、ゲームを奪われた子供は、「学校に行く」ということよりも「ゲームを取り返す」ということを考えます。そして同時に、ゲームを奪った親に対して不信感を覚えます。

学校に行かせたくて奪った結果、「行かない上に不信感まで覚える」無駄だったどころか逆効果です。

やるなら徹底的にやるべきでしたね。壊されたり、売られたりでもしていたら、子供の自分にはどうしようもありませんでした。僕の親は甘すぎました。

ですが壊されたり売られでもしたら、子供は更に不信感を覚えます。

親とは二度と口を利かないと言い張り、自分の部屋に閉じこもるようになったり、仕返しで親のスマホや仕事用のPCなどの大切な物を壊したり。

このような事が起こりかねませんので「壊す」または「子供の手が絶対に届かない場所に隠す」などはやめておいたほうが良いと思います。子供の口からはっきり『嫌い』と言われたくはないでしょう?

ではどうすれば学校に行ってくれるのか

結論は原点回帰、「ゲームと学校の両立」です。

ゲームが原因で不登校になった子供は、ゲームと学校の両立ができなくなったからこそ不登校になった。
ならそこを両立させるのが復学への一番の近道でしょう。

幸い最近のゲーム機やスマホは制限をかけられます。
奪うでも壊すでもできない、「手元にあるのに遊べない」という状況を作り出せます。

「学校に行ったら制限を解除する」、「学校に行ったら何かを買ってあげる」、などはすごく良い手だと思います。

ですが一歩間違えば無意味です。

自分も何度か親に「学校に行ったらゲームカセット買ってあげる」と言われて学校に行った事があります。ですが毎回、買ってもらったら行かなくなり、なんの意味もありませんでした。

買ってもらった後、学校に通い続ける理由はどこにあるんですか?
(あ「行き続けなかったら買った物を取り上げる」というのは子供からすれば脅されてるように感じるのでだめです。そんなことをされたら子供は親を見限り、閉じこもるようになります。僕がそうでした。)

重要なのは継続です。
継続的に褒美を与えられる確証がないと、人間は自らめんどうな事をすることはありません。「働く」という事がいい例ですね。

結論として、「学校に行ったらその日の放課後はゲームの制限を解除する」、「学校に通い続けたら、3ヶ月毎に何かを買ってあげる」など、勉学とゲームを両立させることが理想的な対処法でしょう。

以上です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。